• フォークギター奏法中でも最も華麗な奏法と言われるスリーフィンガーですが、 みなさんはどの様に弾いていますか?
    おそらく多くの皆さんは<TAB1>の様なパターンで弾いているのではないでしょうか? 確かにこれは最も一般的なスリーフィンガーのパターンであり、 「22才の別れ」や「パフ」なんかもこれに似たパターンだったと思います。
    多くの初心者向けの教則本などにもスリーフィンガーとしてこのパターンが紹介されています。 


  • ところでスリーフィンガーってどんな奏法でしょう?私が昔読んだ本にはこんなことが書いてありました。
    (1)親指は4〜6のベース弦を担当する。
    (2)親指のベース音は一定のビートを刻み続ける。
    (3)人差し指は2、3弦を中指は1、2弦をそれぞれ担当する。
    (4)1〜3弦(高音弦)ではメロディーを弾く。

    このことによりスリーフィンガーはあたかも2つの楽器で演奏されているかの様に聞こえるわけです。 その解りやすい例として有名なのが「チェットアトキンス奏法」 と呼ばれるもので、右手で低音弦(4〜6弦)をミュートしてしまうものです。 このことにより完全に低音弦と高音弦ではトーンが変わり、 低音側と高音側は完全に分離して聞こえるわけです。


  • そこであらためて<TAB1>を見てみましょう。 このパターンでは親指で3弦を弾いていることが解ります。 これは厳密な意味でのスリーフィンガーではないわけです。 では本当の(?)スリーフィンガーってどんなパターンでしょう。
    <TAB2>を見てください。このパターンでは親指が4弦までしか動いていないことがわかります。 ベース音は「ルート」と「4弦」を交互に打つわけです。 またこのパターンでは1弦を弾いていませんが当然メロディーをこのパターンに織り込んで行く際に 1弦も弾かれるわけです。
    この他にもスリーフィンガーのパターンはたくさんありますが、 指の動きの基本はすべて同じです。 「小室等」などの曲をコピーするとたしかにベース音は4弦までしか動いていないことがよく解ります。


  • ここまで話をしてくると当然次の疑問が出てきます。
    「ルートが4弦にあるDコードの時はどうするのか?」 ということです。これについては以下の2つの解決方法があります。
    (1)このコードの時だけは例外的に<TAB1>の様に親指で3弦を弾く。
    (2)Dコードの場合は6弦2フレットを左手親指で押さえ、 親指は「6弦」「4弦(ルート)」の順で交互に弾く。

    但し、(2)の場合はベース音がF#→D→F#→Dの順で動く為、 小節の頭がルートではなく3度の音からはじまります。解釈としては便宜上「DonF#」 という分数コードで代用したと考えても良いと思います。だからDコードがトニックの時は使えません。 キーがGの場合のドミナントとしてのDコードの時に使うと良いと思います。
    しかし、いろいろな曲をコピーしてみると圧倒的に(1)のケースが多い様です。


  • では<TAB1>のスリーフィンガーパターンはどこからやってきたのでしょう? これは推測の域を出ませんが、どうもPPMの奏法から来ている様です。 PPMの「ピーターヤーロー」はパフなどで確かに<TAB1>に似たパターンを弾いています。 しかし彼の場合はこれを2本の指で弾いています。 どうやらこれをスリーフィンガーとして3本指でコピーしたことが始まりの様です。
    これも以前私が読んだ本の受け売りです。(^^ゞ