ワンポイント・コラム
−森田童子 ぼくたちの失敗−

初めて森田童子の唄を聞いたのは大学4年の時だったと思います。 薄暗い友人の下宿でその時聞いた森田童子のアルバム「ラストワルツ」 は私にとって非常に衝撃的な一枚でした。
学生運動敗北後の空漠感を感じさせる森田童子の内省的な歌詞は、 私を含むある特定の世代には非常に鮮烈なメッセージとして伝わったのだと思います。

数年前テレビドラマの主題歌として森田童子の 「ぼくたちの失敗」が使われましたが、 私自身、テレビからこの唄が流れてくるのを聞いた時には、 20年近く前に薄暗い友人の下宿で森田童子を初めて聞いた時と同じ 強い衝撃を受けたのを良く覚えています。
そしてテレビドラマのヒットの影響もあり、「ぼくたちの失敗」 が再リリースされると共に、 森田童子の初のベストアルバムとも言えるこのアルバムがリリースされ、 大ヒットとなりました。
さて、このアルバムにはタイトル曲でもある「ぼくたちの失敗」 と共に森田童子の代表曲とも言える「さよならぼくのともだち」 のライブバージョンが収録されています。 ぎこちないギターの弾き語りではありますが是非多くの人に聞いて欲しい1曲です。

ちなみに、私の昔の音楽仲間がデビュー当時からの森田童子のファンで、 ライブハウスでの生写真を何枚も見せてもらったことがります。 その写真の中で、森田童子はギルドのギターを愛用していました。

森田童子は1983年12月の新宿ロフトでのライブを最後にその活動を停止していますが、 このアルバムのヒットで森田童子が再びマスコミの前に現れて来なかったことは、 私にとって救いでもありました。