この曲は「結婚しようよ」に続いて発売され、60万枚のヒットとなり、
セールス的にはおそらく拓郎最大のヒット曲であったと思われます。またこの曲は拓郎自身がCBSソニーとプロデューサー契約を結んで作られたワンマンレーベル 「オデッセイ」からの最初のリリースでもあります。 当時、アーティスト自身がメジャーレコード会社でワンマンレーベルを持つということは、 非常に画期的なことであり、そんな拓郎の動きは、 後のアーティスト主体によるフォーライフレコードの設立につながっていった言えるかもしれません。 「結婚しようよ」のヒットでフォークをメジャーシーンに押し上げた拓郎ですが、 この「旅の宿」で確実に日本の音楽シーンでの地位を確立したと言えるでしょう。 アルバム「元気です」でこの曲はギターの弾き語りのスタイルで演奏されていますが、 このシングル盤では、 ドブロギターやフラットマンドリンなどカントリー楽器がフューチャーされた音作りになっています。 またこの曲は「元気です」 同様に石川鷹彦との2人でレコーディングされたことでも知られていますが、 日本的なマイナーなメロディーラインを意識した曲作りはそれから後の ”叙情派フォーク”に少なからず影響を与えたと思われます。 さて、B面の「おやじの唄」ですが、 私個人にとって非常に想い出深い曲でもあります。 初めて聞いたメッセージ色の強い字余りソングであり、 それまで持っていたフォークソングのイメージが一新されてしまった曲でもあります。 初めて友人宅でこの曲を聞いた日を境に私自身、一気にフォークオタクの小学生になってしまい、 そのまま現在に至っています。 ある意味、この曲と出会っていなければこのHP自体存在しなかったかもしれません。 |